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12年ぶりの電話

スタッフブログ
ビクトリアで高校留学中のY君と仲間の写真

  • 2023.06.10
  • スタッフ留学日記

12年ぶりの電話

思い出深い高校留学生Y君。
留学の相談に来てくれた当時は中学3年生。お母さんとおばあさんと一緒にオフィスに来てくれた彼は、とても礼儀正しい、でもあまり元気があるわけではない、そんな男の子でした。

Y君が相談に来てくれたのは2011年のこと。
つまり今から12年前です。

留学を終えて帰国してからは約8年。
そんな彼が、2023年6月3日に久しぶりにお電話をくれました。

彼はグレータービクトリア教育委員会(Greater Victoria School District)の高校で1年、そしてボドウェル高校(Bodwell High School)で2年の時間を過ごし、そして無事にカナダで高校を卒業後、日本の大学生として4年を過ごし、そしてこの4年間は地元に戻り、ご家族が経営する会社で教育やIT、その他さまざまな仕事に奔走しているそうです。

Y君は色々とやらかしてくれました。
1つ鮮明に覚えている事件があります。
ある日、ビクトリア教育委員会のスタッフからピュアカナダのバンクーバーオフィスに電話があり「Y君がホストファミリー宅に戻ってこない(つまり行方不明)、どこに行ったか心当たりはないか?日本のご家族にも聞いてほしい」とのこと。
高校留学中にバンクーバーのフェスティバルに参加するY君
我々には、もちろん彼がどこに行ったか心当たりはありません。ご家族に連絡を取ってみても、やはり「分からない」とのこと。
その日、結局、彼はホストファミリー宅には戻らないままでした。
ホストファミリー、教育委員会とも相談し、翌日も連絡が繋がらないようであれば警察に届け出なければならないという話となりました。

しかし翌朝、Y君は元気にホスト宅に「ただいま~」と帰宅したとのこと。
もちろんホストファミリーさんには大変怒られたそうです。

何があったのかというと、
・友達とショッピングモールで夢中で話していた
・気づいたらすごく遅い時間になってしまった
・友達が「うちのホスト宅に泊まりにくる?」と言われた
・迷いなく「行く」となった
・ホストファミリーには、単純に連絡を忘れていた
とのことでした。

誰の目からも「どこに問題点があったか」は一目瞭然です。
しかし彼はそこに頭が回らず、自分のやってしまったことがこれだけ(海を渡って日本のご家族や弊社オフィスまで)の人間に心配をかけ、迷惑をかけてしまう可能性があることを想像することができない若者でした。

素直なので「注意深く行動しなければダメだろう」と注意をすると、「すみません、今後はこういうことは絶対にしません」と謝ってきます。しかし今度はまた違うことを巻き起こしてしまうようなことが何度もありました。

ボドウェル高校にて仲間と肩を組んで笑顔のY君

そんな彼から久しぶりにお電話を頂きました。
電話を頂いた時、僕はオフィスを不在にしていたので、弊社スタッフが電話対応をしてくれたのですが、「以前、カナダ高校留学でピュアカナダさん、そして小谷さんにお世話になったYという者です。久しぶりに小谷さんとお話をさせて頂きたくてお電話させていただきました。お忙しい中申し訳ありません。いえいえ、僕から3時に再度かけさせていただきますので折り返していただく必要はありません。」と、とても丁寧な言葉遣いをされる男性だという伝言が残っていました。

3時を少し過ぎた時間に電話が鳴り、僕が出ると、懐かしい人懐っこいY君の声が聞こえてきました。

彼はまるで溜めていた気持ちを吐き出すように話し始めました。
「カナダ時代、本当に小谷さんにはお世話になりました。ありがとうございました。あの時サポートしてもらっていなかったら今の自分はありません。」という言葉からスタートし、カナダ時代の3年間、大学時代の4年間、社会人としての4年間、どんなことがあり、何を学び、どのように成長したのか、一生懸命に息つく暇もないくらいに話し続けました。

印象的だったのは
・カナダ留学に行けたことが、今の自分に活きている
・ピュアカナダに感謝、親に感謝、先生に感謝、ホストファミリーに感謝、友達に感謝と、お世話になった人たちに感謝の気持ちを深く深く持っていること
・支えてくれた家族に感謝
・仕事でもカナダと繋がりたいと思っている
というような、ものすごく嬉しい言葉の数々でした。

僕の頭の中で、彼の姿はカナダ留学中で止まっています。
しかし、彼があの高校留学を経て、たくさんの事件を巻き起こし、しかしたくさんの心ある人々の支えのおかげで、これほど立派な社会人として、そして男性として成長されていることを知り、とてもうれしくなりました。何より10年近くの時間を経て「お世話になった皆さんに対して、本当に感謝している」という気持ちを知ることができ、とてもうれしくなりました。
フェイスペインティングをして仲間と肩を組むY君
「小谷さんと話したくなった」と電話をくれる彼は、28歳になる今でも、僕達にとっては15歳のあの頃の姿が頭から離れず、愛らしいです。

素敵な成長を感じられたと同時に、自信が声から伝わってきました。
弊社は「成長と自信」を提供することを至上命題としている会社ですから、彼がこのような素敵な成長をされていることが嬉しいです。

電話中、彼は何度も何度も「ありがとうございました」「ピュアカナダさんのおかげです」「感謝しています」という言葉を言ってくれました。
彼との電話を切った後、「素敵な贈り物をもらったのは僕達の方だ」と感じました。とても幸せな気持ちとなり、「これからも素晴らしい成長と自信をより多くの方に提供し続けたい」と思うことができました。

Y君、こちらこそ電話をくれて本当にありがとう。
Y君の事業がカナダに進出する際には、ぜひコラボしましょう。僕にとって新たな夢が一つ増えました!!
ビクトリア教育委員会のアクティビティに留学生達と一緒に参加するY君

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